シンガポール観光記

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3日目 : 2018/02/12 (月)

 

 

 シンガポール観光2日目にして早くも最終日なので、今日も早めに起きて出かける気満々。と言っても、朝食を食べに行ったのが8時半で、ホテルを出たのは10時前だったので、そこまで早くないのだが、まぁとにかく残り1日でシンガポールをなるべく堪能しようという心意気と共に行動したい。

 

ホテルの窓から眺める朝のシンガポール高層ビル群。

 

 今日の最初の目的地は、これを見なければシンガポールに行ったとは言えない(と言っても過言ではない)、シンガポールが誇る本家本元マーライオン像だ。ホテルの窓から肉眼で見えてるくらいなので、15分も歩けばマーライオンに到着。

 

ホテルを出てしばらくして見かけた像たち。

昔の生活シーンを描いているらしいが、顔がホラー映画っぽい。

 

そして見えてきましたマーライオン像。

 

とうとう現物のマーライオンを間近で!

 

 実際には上の写真につけたキャプションほどの「待ってました」感は持っていなかったが、いざマーライオン像を目の前にすると、世界3大がっかり名所と言われるほどのガッカリ感はなく、むしろテンションはしっかり上がって写真撮りまくりであった。実物は思ってたより大きいなー、前からも後ろからも横からも見られるのかー、朝から人多いなー、とか。どうでもいいことだが、日本の大学生のサークルっぽい集まりがマーライオン像を訪れてるところで、みんなで謎の掛け声かなにかを叫んでいるのを見て「日本の恥‥‥」と思ったのを、これを書きながら思い出した。

 

反対側から、青空をバックに。結構いい眺めである。

 

マリーナベイ・サンズに向かって

水を吐き出すマーライオン。

来る日も来る日も水を吐き出し続ける、

その後ろ姿に哀愁を感じてみる。

 

こうやって見ると、吐き出してる水の飛距離は身長から考えるとなかなかのもの。

 

口の中には放水器が見えます。

 

 更に、このマーライオン像の後ろには、お互いに背を向けるような形でミニ・マーライオン像がちょこんと立っている。こちらもシンガポール政府公認マーライオンの一つで、これはこれでカワイくて人気度高し。

 

マーライオンに背を向けて立つと、

そこにはミニ・マーライオンの背中が。

 

こじんまりと水を吐き出しているミニ・マーライオンは、だいぶ眠そうな顔。

 

ビッグ・マーライオンとのツーショットも可能です。

 

 

 一通りマーライオンの写真を撮って満足した後は、しばしシンガポールの街を散策。湾沿いのマーライオン・パークからアンダーソン橋を渡って少し陸側を歩き、今度はカベナ橋を渡って再び湾側に行ってオフィス街らしき通りを歩いたりと、街の雰囲気を味わいながら目的地もなくぶらぶら。旅行の醍醐味である。

 

なんか見応えある樹が生えてたので思わず撮影。

シンガポールが大都市であると同時に熱帯気候でもあることを思い出させる雰囲気。

 

白い建物が青空と緑に映える、Victoria Concert Hall & THeatre。

 

中国銀行は獅子像(なのか?)がカワイイ。

 

 この後はチャイナタウンまで歩いて地下鉄に乗る予定なのだが、歩いてると暑くなってくるので、どこかでお茶でも飲んで休もうかと思いながら歩いていたら、近くにTWGのティーサロンがあることに気づいた。TWGと言えば、シンガポール創業の高級紅茶ブランド。シンガポールに行ったら是非ともお土産を買ったりお茶を飲んだりするべきブランドなのだ。本当はマリーナベイ・サンズのショッピングモールで見つけたTWGのカフェに行こうと思ってたんだけど、せっかく近くを通るので、こちらに入ってみることにした。リパブリック・プラザという高層ビルの中2階のようコーナー(実際は2階らしい)がTWGのティーサロンになっているのだが、そのスペースに入るやいなや、カラフルな紅茶の箱や缶が目に飛び込んできた。ティーサロンに入る前からテンション上がります。

 

見た目に楽しい紅茶のディスプレイ。

たとえ買う気がなくても買ってしまいそう。

 

そしてティーサロンの中へ。

 

 スペースとしては広くないけど、まだ11時前でお客さんが他にいないのもあり、店内はちょっと優雅な雰囲気。もちろん紅茶を飲むのだが、紅茶だけで優に百を超えるであろう種類が延々とメニューにあり、よく分からないけど目移りしてしまう(なかには玉露を初めとした日本茶もいくつか)。とりあえずオーソドックスな紅茶と、暑いのでアイスを注文。いやー、当たり前だけど紅茶が美味しいのなんの。その相乗効果でアイスも美味しいのなんの。スケジュールをタイトに詰め込み気味の今回の旅行の中で、至福のゆったり時間でした。

 

 休憩した後は、当初の予定通りチャイナタウンまで歩く。チャイナタウンで地下鉄に乗るだけなら、クロス・ストリートという大通りを西に進んでいけばいいのだが、クロス・ストリートから南に伸びるテロック・エア通りの家並みがカラフルで楽しそうだったのと、その通りを行けばシアン・ホッケン寺院というシンガポール最古の道教寺院の前に出るっぽかったので、ちょっと寄り道しながらチャイナタウンへ向かうことに。

 

バーとかパン屋さんとか洋服屋さんが並ぶテロック・エア通り。

 

この絶妙な色合いが絵になってて楽しい。

 

シアン・ホッケン寺院。中には入りませんでした。

 

シアン・ホッケン寺院の横の公園を通ると、またしても謎の人物像たちに遭遇。

 

19世紀にインドからシンガポールに移住して、この辺りで生活していた人々の姿らしい。

 

日本語表記もある道案内には、よくあるカタカナ間違いのお手本が。

ン→ソ、シ→ツはよくあるとして、リまでソになるのか。

 

室外機の数がすごい家々。壁は大丈夫なのだろうか。

 

 このあと、チャイナタウンの商店街を抜け、チャイナタウン・コンプレックスっという大型ショッピングセンターを突っ切り、地下鉄チャイナタウン駅へ向かったのだが、旧正月の時期だからか、チャイナタウンの商店街は中国人で大賑わい。屋台のお土産屋さんもいっぱい並んでて、時間があればゆっくり見てみたいところであった。

 

中華街感をめっちゃ出してる、シンガポール仏牙寺龍華院。

 

チャイナタウンの旧正月は中華圏っぽい飾りがいっぱい。

 

チャイナタウン・コンプレックスにあった、色もデザインもセンスある落書き。

 

 

 さて、チャイナタウンから地下鉄に乗ってどこへ行くかいうと、最近シンガポールの女子旅で話題になっているというカトン地区である。プラナカン文化という、東南アジアやヨーロッパ、中華系などの異文化が交差して生まれた独自の文化が色濃く残る街で、パステルカラーのタイル装飾が施された家が並ぶ通りや、鮮やかな色合いとデザインのプラナカン雑貨を売っているお店があったりと、インスタ映えの時代にピッタリの地区らしい。シンガポールの中心街からそこそこ離れているのだが、ガイドブックやウェブで見て、是非行ってみたいと思っていたので、実質2日のスケジュールに詰め込んでみたのだ。というわけで、カトンの最寄り駅Paya Lebarで地下鉄を降りて、インスタ映えの家並みまで歩いたのだが、この「地下鉄→徒歩」という移動手段のチョイスの時点で間違えたのか、今回の旅行で疲労感もガッカリ感も一番強いコーナーになってしまうのであった。

 

Paya Lebar駅から10分ほど歩いたあたり。まだ疲れてない。

 

 なぜ移動手段のチョイスが間違いだったかというと、Paya Lebar駅からカトン地区まで歩くと、単純に時間がかかるんである。街歩きは好きな自分だが、熱帯雨林気候のシンガポールは2月でも蒸し暑く、さすがにそんな中を30分も歩くのは疲れてくる。しかも、途中で冷たいものを飲めるようなところが見当たらないので、着々と体力と気力が奪われていくシンガポール散歩。

 

 とはいえ、インスタ映えなカラフルな家並みの町という目的地があるので、そこに着けば疲れも吹っ飛ぶというものだが、そんな家並みは限られた区画だけで、すぐに見終わってしまうというガッカリ感。この暑さの中をこれだけ歩いて、見所これだけかぁ・・・ バスとかタクシーとか乗るべきだったなぁ・・・

 

期待を煽る雰囲気の建物の角を曲がると、

 

こんなカラフルな家が並ぶ Koon Seng Road に出る。

 

確かにカラーリングもデザインもカワイイのだが、

 

こんなカラフルな通りは、ほぼココだけ。

 

 仕方がないので、気を取り直してプラナカンアンティークやプラナカングッズを売っているお土産屋さんがあるという通りまで、またしばらく歩いたのだが、なんとまぁ、ガイドブックに載っていたお目当てのお店は、なくなってしまったか閉まってるかのどちらかという不運。結構頑張って歩いただけに「マジかよ」 感が強い。さすがに疲れたので、近くにあった"112カトン" というショッピングモール的なところに入り、冷たいジュースを飲みながら休憩。そして再び地下鉄の駅まで30分ほど歩く。せっかくなので、来るときに降りたPaya Lebar駅まで戻るのではなく、ほぼ同じ距離の(もしくは少しだけ近い)Dakota駅まで歩いたのだが、そこそこ爽やかな光景だった気がするにもかかわらず、写真がほとんど残っていないのは、恐らく悠長に写真を撮っているような体力も気力もなかったのではないかと想像される。

 

地下鉄でホテルの近くまで戻り、

その帰りに寄ったマリーナ・スクエアのアイスクリーム屋さんにて。

生き返りました。

 

 

 ホテルに戻ったのが16時半くらい。今日はホテルで夕飯を食べるつもりなのだが、夕飯の時間までまだあるので、一休みして体力が復活したらシンガポール滞在を満喫すべく、ホテルを出てエスプラネード公園、セント・アンドリュース大聖堂などを見ながら、1時間ほどホテル近辺をぶらぶら。夕方になって少し涼しくなったからか、それとも見るべきものに出会いながら歩いているからか、今度は全く苦にならない散歩であった。

 

エスプラネード公園とタン・キム・セン噴水。

都会だけど癒される、シンガポールらしい光景。

 

街中を走る水陸両用車。顔がカワイイ。

 

公園越しに見えるマリーナベイ・サンズは、いつもと違って少し新鮮な眺め。

 

セント・アンドリュース大聖堂。

真っ白な姿が青空と緑に映える!

 

サンテック・シティ・モールというモールにある、ファウンテン・オブ・ウェルス。

「富の泉」という名のごとく、触れると願いが叶うと言われているらしいが、

それどころではない風の強さ。

 

 ホテルでの夕飯は、朝食会場と同じレストランでディナー・ビュッフェ。当たり前だが、朝食の時とは違ったディナーっぽい品揃えになっていて、特に、シーフードが名物のシンガポールらしくロブスターやオイスターの並んでいる量がすごかった。まぁ、自分はあまりシーフードに興味がない(というか好きではない)ので、一口も食べませんでしたが。

 

ロブスター取り放題。好きでも何でもないので全然嬉しくはないが、

 

思わず写真を撮ってしまうほどにインパクトはバッチリ。

 

カレーもさすがの充実度。

 

デザートが旧正月っぽいデザインなのがイイ。

 

 

 食べ終わったら、まだまだ続きますシンガポール堪能。19時を過ぎて外はもう夜景モードの暗さになってるので、ライトアップされたマーライオンを見に行った。夜のマーライオン、マリーナベイ・サンズ、そしてビル街の姿は、これを見なきゃシンガポールに来たとは言えないくらいの、"ザ・シンガポール"な夜景で、これを気軽に身に行けるホテルの立地に感謝である。

 

まだ派手なライティングになっていないマリーナベイ・サンズ。

 

ビル街をバックにリバースし続ける夜のマーライオン。

 

夜のマーライオンとマリーナベイ・サンズ。

この写真を撮れただけでも来た甲斐アリ。

 

個人的にはこのビル街の光景も味わいがあって好き。

 

 そうこうしているうちに対岸にあるマリーナベイ・サンズでショーが始まる時間になり、20時からのショーをマーライオン近くの遊歩道から鑑賞。昨日と同じく、ベイ・サンズの屋上から緑やら赤やらのレーザー光線が出たり、海面のライトアップが色とりどりに変わったりと、そこそこ見所はあるのだが、いかんせんショーの会場が結構遠いので、臨場感があまりなく、ふーん・・・という感じ。

 

鮮やかなライティングになってきたベイ・サンズ。

 

ベイ・サンズから出てるレーザービームの先がショーの舞台。

 

噴水が上がったりライティングの色が変わってるのは何となく分かるのだが・・・

 

 これだけだと何だか物足りないというか、不完全燃焼感が残るので、次の21時開始のショーをベイ・サンズ側から見ることにした。なんせ最終日ですから(2日しかないけど)、見られるものはなるべき見ておく精神である。マーライオンからベイ・サンズまではマリーナベイの北をぐるっと回るのだが、途中、移動遊園地らしきもののリハーサルをやっていた。旧正月本番にオープン仕様なのだろうか。謎の人形やらディズニーのパクリっぽい動物やら、なんか楽しそう。

 

右下に映ってるのが移動遊園地らしき場所。

 

とにかく賑やかにしたいという制作者の思いは伝わる。

 

ちょっとホラーっぽい動物たちもご愛嬌。

 

 少し早めにショーの会場に着いたので、まぁまぁ前の方の席に座って鑑賞したのだが、これはベイサンズ側から目の前で見るのが正解であった。ホテルの部屋やマーライオン側の対岸からは何が行われているのがさっぱりだったけど、近くでみるとちゃんとただのライティンや噴水だけじゃなくて、ちゃんと絵になってるのだ。絵というのはどういうことかというと、海上には水が霧状に噴霧されていて、そこにプロジェクションマッピングが投影されているのである。まさに水と光のショーで、空中に様々な模様が入れ替わり登場したり、鳥が飛んだりと、ちょっと幻想的な雰囲気もあってなかなか楽しめる15分であった。ただし、あまり前の方で見るとプロジェクションマッピングの全体像が分かりづらくなるのと、水しぶきが結構飛んでくるのが難点。そして、この水しぶきって海水だよねと途中で気がつく。案の定、終わってみるとバッグやジーンズが塩っぽく・・・

 

噴水とライティングで神秘的な雰囲気から始まるショー。

 

そして霧に投影されたプロジェクションマッピング。

 

写真だとワケが分からないので、撮影した動画から静止画像を切り取ってみる。

 

まぁ、雰囲気が伝わらないのは写真でも静止画像でも変わらないか。

 

 帰りはベイ・サンズの夜景を名残惜しみながらホテルに戻り、これでシンガポール観光終了。明日は朝のフライトで早起きしないといけないので、早めに寝ます。

 

この夜景ともしばしのお別れ。

 

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