北京短期集中観光記
2012/01/26 (木)
北京へのフライトは夕方6時10分に成田発なので、朝はゆっくり。ゆっくり過ぎて、午前中は家でヒマを持て余してしまった。いつも通りNEXで成田へ向かい、集合時間(出発の2時間前)より早めに空港に到着したので、UCCカフェでワッフルでも食べて時間をつぶし(美味しかった)、予定よりちょっと遅れて6時頃に搭乗開始。
一番右の画面に申し訳なさそうに映っている故宮の写真。 こんな大きさなら、何も映さない方がマシなのでは・・・
成田から北京へは約4時間のフライト。ヨーロッパへ行くのに比べれば全然短いが、乗ってる間はまぁまぁ長く感じる時間だった。出発が遅れたのもあって、現地時間の夜10時(日本時間の夜11時)前に北京首都国際空港に到着。到着したのは第3ターミナルの3-Eというターミナルで、入国手続きをスムーズに済ませた後、モノレールに乗ってバゲージ・クレームのあるターミナル3-Cへ向かう。
やけに開放的で小奇麗な北京首都国際空港。ここ、本当に中国?
しかし案内板の文字は紛れもなく中国。 「行李提取」 = Baggage Claim は難易度高い。
この第3ターミナル、広くて新しいだけでなく、全体的にヨーロッパの大都市空港を思わせるようなデザインなのだが、後で調べてみたら、2008年の北京オリンピックの際にオープンしたばかりで、ロンドンの30セント・メリー・アクスや大英博物館のグレート・コートを手がけた建築家の設計らしい。なるほど。道理で中国的な雰囲気が全く漂わない空間なわけである。
デザインに曲線を多用しているのが現代ヨーロッパっぽい。
荷物を受け取って入国フロアへ出ると、今回のツアーで現地係員として同行してくれるCさんが出迎えてくれた。僕らの他のツアー客は、ざっと見たところ10人ちょっと。Cさんによると、僕らJAL便のメンバーと、1時間ほど前に既に到着してホテルへ向かっているANA便のメンバーと合わせて、今回は全部で25人のツアーとのこと。結構な人数である。
今回のツアーは、格安ツアーを各種取り揃えている阪急交通社主催の 「全日空又は日本航空で行く! シェラトン長城飯店に泊まる 北京世界遺産の旅4日間」 というツアー。全日程食事付き、丸2日間ほぼ終日の世界遺産巡りツアー付き、現地全行程で現地ツアーコンダクターが付いてきてくれるという至れり尽くせりっぷりで25,000円という激安価格なのだが、ネットで仕入れた事前情報によると、この現地ツアコンに当たり外れがあるようで、いい人だととても親切に案内してくれるのだが、外れに当たると結構辛い数日間になるらしいのだ。なのでどんな人に当たるか内心びくびくしていたのだが、空港で出迎えてくれたCさんは感じが良さそうな人で、日本語はなかなか流暢だし、「皆様が楽しめるよう頑張ります」的なことも言ってくれる。これは当たりなのでは?
とりあえずCさんに引率されながら、ターミナルの建物の前まで迎えに来てくれたバスに乗ってホテルへ向かうのだが、ここで屋外に出てみると、夜の街灯に照らされた空気がどことなく曇っている。むむむ。もしや、これが噂の 「北京の謎の霧」(=大気汚染)というやつか? 北京の空気が汚染されているというのはやはり本当だったのか?
決して写真のエフェクトではなく、本当にこんな感じで街灯の周りの空気が曇っていた。
そして北京のアメリカ大使館公表のデータによると、 現在の北京の空気は 「戸外活動に適さないほど不健康」。
上の画像の下のグラフを見ると分かるように、このデータでは北京の大気汚染が 「有毒」 レベルまで達することも。マジかよ。他にも、北京の空気の汚さに関してはこんな画像も事前に見てたりして、来る前から戦々恐々としていたのだが、いやぁ。この空気を見ると、本当に空気汚いんだろうなというのが実感できてしまう。
空港からバスに乗ること30分ほどでホテルに到着。今回泊まるホテルは、ツアーの名前にもあるように「シェラトン長城飯店」。ホテルの建物自体は比較的古いようなのだが、シェラトンの名前がついてるだけあって、内装は綺麗にしてあり、部屋は十分な広さで、アメニティも揃っていて、25,000円のツアーで泊まるホテルとしては全く問題ないレベルだ。去年の夏にヴェネチアで泊まったホテルがイマイチだったので、そんな感じだったらどうしようと心配していたのだが、全くの杞憂であった。似たようなスケジュールで、ホテルのランクがもうちょっと下がったツアーもあったのだが、そこらへんを妥協せずに選んでよかったと思う。
ホテルに着いたのが夜の11時頃。明日は5時半起きなので、さっさとシャワーを浴びて寝ることにした。環境が違うとあまり寝付けないタイプなのだが、今回はベッドの寝心地も悪くなさそうだし、ゆっくり寝られるといいなぁ。
と思いながらウトウトしていたら、突然、バチバチバチバチバチという持続的な騒音で起こされた。な、なに。隣の部屋でなんかやってる音? うるさいなぁ。しかもなかなかやまないなぁ。やんだと思ったら、今度は別の騒音が聞こえてくるし、なんなんだ一体・・・ と思っていたら、窓の外で花火があがっていた。この時期の中国は旧正月なのだが、どうやらそのお祝いで鳴らしている爆竹や花火の音だったらしい。「旧正月は地方から北京観光にやってくる人がたくさんいるので人が多い」 という話は聞いていたのだが、まさか爆竹や花火の音で寝付けないなんてことがあろうとは。これはもうどうしようもないので、熟睡するのは諦めることに。今日寝れなくて明日眠かったら、ツアーバスの中で寝ることにしよう・・・・
→ 第二天
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