■ケアンズ滞在記■

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2005/11/27 (Sun)

 

 さて、飛行機に乗ること7時間、無事ケアンズに到着。時刻は朝の4時過ぎ。早い・・・・ まぁしかし、 今回はツアーで申し込んでるから、空港からホテルまでの送迎バスがついてて、楽ではある。ちなみにケアンズは南半球なので(しかも赤道に結構近い)、 11月は夏。日本の10℃台の気温とは違って、日中の最高気温が30℃を超える世界だ。まだ朝早いとはいえ、5時前でこの気温だったら昼はさぞかし・・・という感じだった。

ケアンズ空港。日本人、多い。

バスから見たケアンズの朝焼け。

 バスには日本人のツアー客が20人くらい乗っていて、15分くらいでケアンズ市内に到着なのだが、朝の6時とか7時にホテルに着いたって、 普通はチェックインできないものである。なので、僕たちはあらかじめアーリー・チェックインを申し込んでいて、ホテルに着いたらすぐに部屋に入れるようにしていた。 みんなもそうしてるのかなー、なんて思っていたが、意外にも、他のツアー客はほぼ全員、旅行会社の現地デスクで降りて説明を聞いていた。 多分、普通に夕方前にチェックインすることにしてたんだと思う。 確かにアーリー・チェックインはお金を余計に取られるんだけど、朝5時に海外に着いて、夕方のチェックインまで待ちぼうけってのは、結構つらいと思うぞ。

 

 泊まったホテルはケアンズ・インターナショナル。ケアンズにあるホテルの中では、多分そこそこのクラスのホテルだ。 ロビーには大きなクリスマスツリーが置いてある。真夏のクリスマスツリーって、確かに妙な感じ。

 

トナカイがツリーを駆け上ってます。

 

 部屋は12階で(ホテルは16階建て)、海側じゃないのが残念だけど、眺めは結構いい。そもそも、ケアンズは高いビルが少ないので、 12階でもかなり高いところにいる気がするのだ。

部屋から見た景色。

下にはプールが。写真でも陽射しの強さが分かるのでは。

 で、折角アーリー・チェックインにしてあるので、とりあえずホテルのバイキングで朝食を食べた後(あまり美味しくなかった)、 午前中は寝倒すことに。ここで観光しないで寝倒すあたりの行動がジジくさいのかもしれないが、いいのである。実際、飛行機の疲れは3時間くらいの睡眠で取れたし、 午後からのツアーを見てると、多分アーリー・チェックインは正解だったのだ(後述)。

 

 寝倒した後は、昼を食べがてら、ケアンズ市内をちょっと散歩。暑い!さすが真夏!日焼け止めは必須だ。 道に多いのは、まずお土産屋さん。ケアンズは観光都市なので、そして日本人観光客が多いので、日本語で色々書いてある店がたくさんあった。 ここらへん、ニュージーランドのクライストチャーチと一緒だ。他にはスーパーやカフェみたいのが並んでいて、 とりあえず歩いて5分くらいのところにある Big Apple Cafe というオープンカフェでサンドイッチを食べた。

空、青い!

 

ド派手な観光バスには、カエルにワニにエミューの絵が。

 

お土産屋さんの前の人形。コアラがカンガルーにアタック!

3匹ともデカ過ぎである。

通りのスーパーで売ってたチョコレートの山に唖然。

『チャーリーとチョコレート工場』 の公開後とはいえ、すごい。

 

 さて。今日の午後は、ケアンズの市内を半日でおいしいとこどりしちゃおうという、その名も 「どきどきツアーズ ケアンズ半日観光」 に参加。 この「どきどき」っていうのは某ツアー会社の登録商標で、バスにも思いっきり「DokiDoki」と書いてある。 日本人にしか分からないだろうとは思うが、それでも何となく恥ずかしい・・・・

 

 

  バスの中には、飛行機からのバスで一緒だった人も何人かいて、明らかに眠くて疲れてそう。 やっぱりアーリー・チェックインでよかった、と思う瞬間だ。そんな感じで疲れてる人が多数のツアーだったので、始終ノリがイマイチで、ツアーガイドのBradは盛り上げるのに大変そうだった。 かわいそうに。

 

 最初に行ったのは、「ボタニック・ガーデン」という熱帯植物園。日本では見られない熱帯植物なんかが見られて、 結構面白いんだけど、他の人たちは疲れてるからか、そもそも興味がないからか、やる気あまりなさそう。そこらへんをBradも察知したのか、早々に引き上げてきてしまった。

 

熱帯直物なのでカラフル。

 

これは確かショウガの仲間だった気が。

 

なんと、竹。なぜこんなところに・・・

 

 次は、ケアンズで一番大きい動物園、トロピカル・ズーへ。ここで出来るのが、コアラ抱っこ写真撮影である。 今回の旅行の山場の一つと言っても過言ではない、コアラ抱っこ写真。あのコアラを抱っこできる! そんな得も知れぬ期待を胸に、ケアンズへやって来た人がどれだけいるだろう。 少なくとも、僕はそうである。そもそも、コアラ抱っこ写真が撮れる施設は国内で限られていて、その中でもコアラは30分以上働かせてはいけないとか(コアラは24時間中4、5時間くらいしか起きてないらしい)、 写真を撮るポーズや撮る場所は係員が指定するとか、撮るのは係員のカメラで1人1枚までとか、結構厳しい規制があるのだ。 ただ、たまたま空いてたからか、この日は自分達のカメラでも撮らせてくれた。Bradの交渉のおかげだろうか。サンクス! ということで、コアラ抱っこ写真。 コアラは、商売だと分かってるんじゃないかってくらい大人くて、カワイイです。

 

コアラ落ちそう。

 

 その後は、園内を自由散策。コアラ抱っこ写真コーナーの近くには、何匹かコアラがいて、ユーカリを食べてたり、木の上で寝てたり。 コレがまたカワイくて! 抱っこしてるコアラもカワイイのだが、寝てるコアラもまたカワイイのである。

 

ユーカリを食べるコアラ。

 

木につかまるコアラ。

 

寝てるコアラ。もう、コアラなら何でもいい状態。

 

 別にコアラしか見てなかったわけじゃないので、いい加減、他の写真も。他には順路通り小動物系を見てから(これがまたカワイくて・・・)、 ヘビの館へ。ヘビの館の写真は、ヘビ苦手!って人もいるかもしれないので、やめときます(単にキリがないだけ)。

オポッサム。NZではよく車に轢かれているとか。

 

小さくてまたカワイイのは、ハナネズミカンガルー。

 

何とかトカゲ。他にもトカゲとかイグアナみたいのがいっぱい。

ヘビの館(←正式名称ではない)の入り口。アナコンダだ。

 ヘビの館でヘビをいっぱい見た後は、今度はワニの間(←これも勝手に命名)だ。 ここには、いくつかオリで囲まれたスペースがあって、その中に1匹だけ大きいワニがいたり、ちょっと小さめのワニがたくさんいたりする。 全部で結構な数のワニがいて、最初はワニってだけでビビったりもしてたのだが、獲物がないからか、昼過ぎで寝てるからか、ぼーっとしてるワニが多い。 大きいワニなんて、ひょっとして人形?ってなくらい、ほとんど動かないで寝てるもんだから、段々(ワニですら)カワイく思えてくる。

 

ワニたくさん。この写真の中だけでも7匹はいる。

 

素早く獲物を襲うところなんて、とても想像できないくらい、だらーん。

 

こうやって見ると、顔つきもカワイイ気がしてくる・・・

 

 そして次のコーナーは(勝手にコーナー化)、カンガルーの餌付けだ。「餌付け」 という言葉は何となく響きが悪い気がするが、 餌付け以外の何ものでもないコーナーであった。ちょっとしたフェンスで囲まれた空間があって、そこにカンガルーが放し飼いにしてあり、その中へ入って、 あらかじめ買っておいたエサをあげるのである。どのカンガルーも人間から貰い慣れてるので、逃げたりなんてしないし、むしろ近寄ってくるくらい。 カンガルーは、ケンカする時に立ち上がって強烈な前足蹴りを入れるという話を聞いたことがあるので、 そんなことになったらどうしようと心配していた気もするが、そんな瞬間はあっという間に去った。 このカンガルーの餌付け、コアラ抱っこ写真より興奮します。カンガルーが 「エサないの?」 みたいな顔で(いいように解釈)向こうから近寄ってきて、 自分の手の上のエサをパクパク食べるんだから、そりゃぁもう大興奮でしょう。しかも1匹のみならず、軽く20匹はいるのだ。 一応ツアーで来ているので、自由に園内を散策できる時間には制限があるのだけど、そんな時間なんか忘れて、ひたすらエサをあげ続けたい衝動にかられる。あぁ。カンガルー飼いたい。

カンガルーが!

 

こんな至近距離に!

 

餌付けの図。

日陰には休んでるカンガルーがいっぱい。

 しかし、いつまでもカンガルーにエサをあげ続けていては他の動物が見れないので、涙を飲んでカンガルー達にお別れ。 そのまま順路通りに進むと、今度はウォンバットがいた。あまりこの動物のことはよく知らなかったのだが、どうやら夜行性のようで、とにかく動かない。寝ている。 かろうじてフェンスのすぐ横で寝てくれてるので、写真だけは撮り放題なのだが、 近くで写真撮ったりして騒いでるとちょっと目が開いて、また寝ちゃう。ここらへんののんびりさっていうか、何もしなさが、むしろカワイさにつながっているのだが、 もう1匹に至っては、木の中を削って出来た穴の中にいて、ほとんど見えない。 ここの動物園はナイトズーもやっているので、夜に来たら動いてるところが見られたんだろうなー

 

一瞬目を開けたウォンバット。

 

でもすぐ寝ちゃうウォンバット。

 

 ちなみにウォンバットという名前は、アボリジニの言葉で 「鼻が平たい」 という意味。確かに平たそう。 また、ウォンバットやオポッサム、そして後日登場するワラビーは、カンガルーやコアラと同じ、フクロネズミ目の一種である。 フクロネズミ目とは、カンガルーやコアラを見れば分かるように、お腹に袋があって、そこで子供を育てる動物のこと。 この子供とは、人間で言えば胎児に近い子供で、かなり未熟な状態だそうな。フクロネズミ目には胎盤がないので、こういう生態になるということだが、 そんな子供を外界で育てること自体がリスキーなわけで、外部から天敵の入ってこないオーストラリア大陸だからこそ、 こうやって多様なフクロネズミ目の動物が見られるということらしい。

 

 次に見つけたのは、ヒクイドリ。このヒクイドリっていうのもよく知らない動物だったんだが、 ウォンバットと違って見た目がインパクトあるのでカッコイイ。種類としてはダチョウの仲間で、つまり飛べない鳥だ。多分走ったら早いんだろうけど、 やっぱりのんびり歩いたり座ったり。2匹いたのだが、そのうちの1匹はこっちに近寄ってきたり、僕らが歩くと同じ方向に歩いてくれたり、 逃げもしないで写真を撮らせてくれたりと、サービス精神旺盛だった。ここの動物達は、まるで動物本能の中にサービス精神が入っているみたい。

 

ポーズ的にベストショットに近い。

記念撮影にも協力的だ。

顔アップ。後ろには別の鳥もいます。

 

 コアラやらカンガルーやらワニやら何やらと、かなりテンションが上がってきたところで動物園は終了なのだが、 出口の近くには、珍しい白いカンガルーなんてのもいて、またはしゃいでしまった。ちなみに、このトロピカル・ズーは、クロコダイルショーやバードショー、 カエルレースなんていうのもやっているらしい。バッチリ全部楽しむには、多分1日必要と思われます。

 

 で、動物園を後にして、今度はバスでバンジージャンプ見学へ。何故ここでバンジージャンプなのかはよく分からないが、 当然、「やりたい人ー」 と聞かれる。そして誰も手を上げず。みんな疲れてるなぁ・・・・ 実は僕もやってみたかったんだけど、今回は色々あって遠慮。 結局、みんなで知らない人がバンジージャンプをしてるところを見て帰るという、何とも微妙なことになっていた。まぁ、中高年の人も結構いたし、仕方ないか。

 

バンジージャンプ台。

落ちていく池が結構小さくて、ちょっと怖そうだった。

 

車道からバンジージャンプの店へ入る小道の入り口にあった標識。

こんなところまでは落ちてこないと思うのだが・・・

 

 

 次はヨーキーズノフ・ビーチという、ケアンズの郊外にあるビーチへ。別に泳ぐわけでもなくて、 ただビーチを見て、砂の上を歩くだけなのだが、オーストラリアに来てから初めて海を目の前にしたので、わぁー、海だぁー、とはしゃぎ気味。 明日は、この海の中に行ってきます。

 

空もきれいだし、海もきれい。

 

ガイドのBradと。ノリが悪い客相手におつかれさまです。

 

 

 こんな感じでケアンズ半日ツアーはおしまい。とにかくコアラ抱っことカンガルー餌付けが楽しくて、 早くも 「ケアンズ来てよかったー」 と思えたツアーであった。着いた初日に組んだツアーとしては正解だったかも。

 

 夜は、日本料理レストラン 「山玄」 へ。 ガイドブックにも 「ケアンズ随一の日本料理店」 とか 「高級感はあるが決して気取り過ぎておらず、味も一流」 なんて書いてあるし、 そもそも泊まってるホテルの隣にある(ホテルに併設してある)のだ。まだ街の様子とかよく分かってないから、 とりあえず近場ですませてみようみたいな感じで入ってみた。 そして料理は、名物の鉄板焼きコース、それもエミューやワニの肉を食べれるコースを頼んでみる(エミューって激減してるのに食べていいの?)。 食に関しては冒険しない主義だが、せっかくのオーストラリア。物は試しだ。

 

 

左がワニで、右がエミュー。

 

 で、これがまた、なんと、硬くて美味しくない・・・・ ワニはまだいいけど、エミューはちょっと、って感じで、 この皿の上のを食べきるのですら辛かった記憶が。しかもそれだけではなく、コース全体の味もどうかと思うなー程度なのだ。 あんなにガイドブックで絶賛しさせておいて、この味はどうかと思う。 これならば、数日後に食べに行った街中の日本料理定食屋さんの方が全然食べれるし。寿司を頼んだら美味しかったのかなぁ。けど刺身もイマイチだったしなぁ。

 

 明日は念願のグレートバリアリーフ。泳げないけど、頑張ってシュノーケリングして来ます。

 

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