■ケアンズ滞在記■

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2005/12/1 (Thu)

 

 1日ケアンズにいるのも今日が最後。と言っても、ケアンズ市内で何かすることも特になさそうなので、 今日はまた遠出をすることに。ケアンズから北に約70kmほど行ったところにあるポートダグラスというリゾートタウンがあるのだが、 その町の入り口の近くにレインフォレスト・ハビタット・ワイルドライフ・サンクチュアリーという動物園があり、そこの評判が結構良かったので、 行ってみることにした。ただ、ケアンズ出発のツアーはいくつかあるけれど、レインフォレスト・ハビタットがメインのツアーがないので、自力で行くしかない。 かと言って、タクシーだと300$くらいかかりそうなので、どうしようかと思っていたら、ケアンズ←→ポートダグラス間のシャトルがあるらしい。 大抵のところならピックアップしてくれるし、行ってもくれるという便利なものだったので、ホテルからレインフォレスト・ハビタットまでで頼むことにした。 他に乗客は親子連れ3人だけで、彼らは途中のクロコダイル・アドベンチャーというワニ園で降りて行った。ここも行ってみたかったな。

 

行きのシャトルからの眺め。

海岸沿いを通ってる間は、こんな美しい風景に目を奪われ続けた。

 

 ケアンズからシャトルに乗ること45分くらいでレインフォレスト・ハビタットに到着。着いたのは9時過ぎくらいで、 早速入った。ここはツアーに組み込まれていないし、ケアンズからも遠いので、強い意志を持って自主的に来た人しかいないと思われ、人はかなり少なかった。 ていうか、ぱっと入っただけでは、僕ら以外に1団体しか人いなかったし。

 

これは帰りに取った入り口の写真。

 

園内の地図。

 

 とりあえず順路通りに行くと、最初は鳥のコーナー(The Wetaldns)だ。 レインフォレスト・ハビタットは、ウェットトロピクスの熱帯雨林や湿地帯をそのまま再現したというだけあって、キュランダで行った鳥園よりもかなり大きい空間。 ちょっとした森の中に入った気分で、鳥の種類もかなり多そう。ヒクイドリはもちろん、ちょっと大きめの鳥からインコみたいな小さな鳥まで、各種様々だ。屋根にはコウモリもいたし(鳥じゃないけど)。 そして、鳥によっては散道の手摺りに止まってるのもいて、これが目の前で写真を撮っても全然逃げない。またまたはしゃぎまくって、写真撮り放題モードになってしまった。 全順路回って、じっくり鳥たちを見てたので、1時間近くいた気がする。今まで鳥をカワイイと思ったことはあまりなかったけど、カワイイです。断言します。

何ていう鳥かは終始ノーチェック。

 

後ろにも何羽かいますね。

 

屋根にはコウモリがたくさんぶら下がってました。

 

これはほんの一角。まさに鳥天国!

 

散道にもたくさんいて、

 

近寄りたい放題。ズームあまり使ってません。

 

足開いて立ってて、人間みたい。

 

顔が黒いなぁ。

 

カワセミ。

 

すごい落ち着きよう。置き物か?

 

兄弟みたいです。

 

 この鳥コーナーの中に、コアラ記念撮影コーナーが、ややひっそりとあって、もちろん行ってみた。 ここではコアラ抱っこはできないんだけど、触りながら写真を撮ることはできる。ここのコアラがすごかった。 カメラを向けると下の写真みたいに、キリッとした顔つきになってカメラの方を向き、姿勢も良くなるんだけど、撮り終わった途端にだらん、となるのだ。 たまたまかとも思ったのだが、次に並んでる人たちがカメラを向けると、またキリッ。完全にプロである。素晴らしい。

 

こんな凛々しい顔つきのコアラ、初めて。

 

 ここの売りの一つに、色鮮やかな鳥たちと一緒に朝食を食べることができる、Breakfast with the Birds(そのまんま)というサービスがあるのだが、 朝食の時間は過ぎていたので、当然今はやっていない。この鳥たちと朝食を食べるところが、鳥コーナーの最後にあった。結構広くて、ホテルのレストランくらいはありそう。 そこを通り過ぎると、今度は熱帯雨林のコーナー(The Rainforest)に出た。中には川や池があって、水鳥なんかが泳いでいる。鳥園に1匹だけいたブラックスワンなんか、 うじゃうじゃ泳いでます。 ただ、散道が結構高いところにあったりしたので、あまり近くで見れない。しかし、実は水鳥よりも、むしろ木に止まっているカラフルなインコ達に目は釘付けだ。

トロピカルですねー

 

コーンがもうない・・・

 

カ、カワイイ! 振り子時計の中から出てきそう。

 

インコに比べると地味ですが。

 

湿地帯の最後には爬虫類の水槽も。

 

すごい鮮やか。

 

 ここを回り終わると、またさっきの食堂に戻ってきて、今度は動物コーナー。 と思ったら、ちょうどPresentation Hutでワニにエサをやる時間だったので、見に行ったら、エサはあげてなくて、代わりに飼育員の人がワニの説明をしながら、 口をセロテープで閉められた小さめのワニに、みんなで触ることができるコーナーになっていた。 表面はウロコ(?)で固いけど、中はぷにょぷにょ。これがワニ革か。その後ろには白いオウムと黒いオウムがいたのだが、途中で足を使ってエサを食べだしたりして、 こっちも見てて楽しい。

ワニは半分寝ていた。

 

ちょっとかわいそうな気もするけど。

 

足を使って食べてるの分かるかな。

 

これは食堂の屋根の上にいた鳥のシルエット。

 

食堂の中にいた鳥。普通なんだろうけど、足がなんか不思議。

 

前から見ると礼儀正しい鳥みたい。

 

フクロウもいました。ハリー・ポッターのテーマをお願いします。

 

 今度は本当に動物コーナー(The Grasslands)へ行くのだが、その途中の1本道が、2羽のエミューが放し飼いになっていた。 エミューはダチョウの仲間で、ダチョウの次に大きい鳥。当然飛べない。その大きさゆえか、走ると他の動物を蹴飛ばしたりしそうだからだろうか、 放し飼いと言っても、他の鳥や動物達とはオリで仕切られてあった。身長が140cmくらいはあるので、ちょっと近づくのが怖いのだが、 性格は温厚と思われ、全然逃げようとしないし、触ろうと思えば触れる。それに、つばらな瞳をしていて、顔が愛らしくて、一気にファンになってしまった。 動物コーナーからの帰りにもまた寄ったんだけど、姿が見当たらなくて、残念。

 

カッコイイ。

でも顔はカワイイ。

そんな目で見つめないで・・・(全然見つめてない)

ここから先はエミュー進入禁止。

 

 

 このエミュー進入禁止のドアをくぐると(エミューが自分で開けられないようになっていて、なかなか開けにくい)、今度こそ本当に動物コーナー。 ここは代々木公園みたいなところに順路の歩道がある感じで、また広い。そして、いきなり目に入るのがカンガルーの放し飼いだ。 カンガルーが、いるいる、いるいる。入り口で買ってあったエサを持って、今日も餌付けしまくります。 ここのカンガルーは、大きいのからちょっと小さいのまでいるのだが、みんなエサに対する反応がいい。 2日目のトロピカルズーよりも客が少ないから、エサをもらえすチャンスも少ないのかな。 反応がいい分、カワイさもアップするので、エサをあげる手が止まらなくなります。

 

エサのおこぼれをもらおうとするカモの数がすごい。

 

動画です。これであなたもカンガルーの虜。

 

 

 さらに園内を進むと、今度はワラビーの姿が。このワラビー達が、またハンパなくカワイかった。 体が小さいからか、一つ一つの行動が愛らしくて、エサをあげようとすると近づいてくる姿もカワイイし、エサを一生懸命食べようとしてる姿もカワイイし、 もうとにかく、その場で持ち帰りたいくらいカワイイのです。持ってるエサの大半を、このワラビー達にあげてしまいました。 もう一袋、エサを買っとけばよかったなぁ。

おなかすいたの。

 

ノドも渇いてるの。

 

え?エサくれるの?

じゃぁもらうー

でも、もっと欲しいな・・・

 

では動画でどうぞ。

 

 この動画を見れば分かると思うんだけど、ワラビーが手の上のエサを食べようとする時、前足で手を掴んできて、 この前足の爪がちょっと痛いのだ。最初の頃は、「ダメだよー、ツメ出したらー」 なんて言ってたのだが、カワイさが増すに連れて、段々その痛みも全然我慢できるようになり、 最後は、その爪すらカワイく思えてきた。赤ちゃんに引っかかれても笑っていられる親の心境と(きっと)似ている。 後、カンガルーくらいの背の高さだと、カモはエサが地面に落ちてくるのを待ってるだけなんだけど、 ワラビーは背が低いので、ワラビーにあげようとして出した手から直接食べようとするカモがたくさんやって来て、ちゃんとワラビーにあげるのに一苦労だった。 おまえらにあげる分じゃないんだってば(勝手に決めてる)。

 

 ワラビーでかなりの時間(とエサ)を費やした後は、残りの園内を回る。順路通りに行くと大きな池があって、 泳いでる水鳥や、水浴びしている鳥がいた。更に進むと、今度はペリカンだ。結構大きい。羽根を広げて飛ぶと迫力があるとか、近づくと威嚇してくるとかいう話を聞いたことがあるが、 ここのは大人しかった。見れば見るほど、体のバランスが不思議な生き物である。顔、っていうかクチバシでかいなぁ。

 

 ペリカンの隣にはワニがいた。ちょっと小さめ。今までケアンズで見たワニは、みんな大人しくて、大抵眠ってて動かなかったけど、 ここのもそうだった。背中に葉っぱがついてて、あまりに動かないから体に植物が生えちゃったんじゃないかと思うくらい。 けど、他の東欧系の団体の人が、大人しいのをいいことに金網越しちょかいを出していて、襲ってきたらどうしようとかという感じだった。

ブラックジャックの 「木の芽」 の話を思い出してしまう。

これはあまり葉っぱついてない。

 先に進むと、ワニのプールがあって、飼育員の人たちがプールの掃除をしようとしているところだった。 もう水は少ししか残ってないのだが、そこに1匹だけワニが。ワニをどかさないとい掃除ができないので、みんなでワニをプールから出そうとしていて、 その様子が結構ダイナミック。みんな足を止めて見ていた。方法は、長い棒でワニを挑発して、 棒に噛み付こうとした瞬間に、先についているヒモの輪っかでワニの口を閉じてしまい、そのままプールから出そうということらしいのだが、 なかなかワニが上手くヒモにかかってくれない。色んな方向から数人の人がトライしてて、しかもワニの近くまで近寄るので、 見ててハラハラだ。最終的には何とかプールの外に出すことができて、その後は布の袋で目隠しをし、4、5人で上からワニを押さえつけ、ガムテープで口をぐるぐる巻きにしていた。 上から一気に襲いかかって押さえつける時とか、最後までスリリングだった。

 

プールはこんな感じ。

 

挑発されて噛み付こうとしている。

 

そんな近くまで行ったら噛まれちゃうよ!

 

口を閉じられて激しく暴れるワニ。

 

そしてついに捕獲。ここまで10分以上かかった。

 

袋で目隠しをして動かなくなったところを・・・

 

今だ!

 

 今回の旅行ではワニにエサをあげるところを見てないけど、こういう珍しいのが見れて、得した気分だ。 しかも人が少ないので、前の人が邪魔で見れないなんてこともないし。

 

 そんなクロコダイル捕獲大作戦の興奮も冷めないまま、後はまたエミューの道を通って帰るだけになった。 なんとなく名残惜しい、というか、かなり名残惜しくて、園内を見渡すと、 さっき通った池の周りに大きめのカンガルー2頭がヒマそうにしている(忙しそうなカンガルーなんて見たことないけど)。 よし、また行ってみよう。もうあげるエサがないんだけど、カンガルーには道端の草をちぎってあげたら食べると、一昨日FUMIさんが言っていたので、 試しにやってみた。すると、むしゃむしゃと食べる食べる。そうか。こんなお手軽な餌付けの方法があったのかと、草をちぎりまくった。 ちなみに、ワラビーの場合は草にはあまりいい反応を示さない。心ゆくまでワラビーにエサをあげたかったら、一人一袋はエサを買って行った方がいいです。

もうカンガルーはいいという人は飛ばしてください。

 

エサちょーだい。

 

むしゃむしゃ。

寝てるんじゃないの。草を食べてるの。

 最後に、世界で10種しかいなくて、オーストラリアにも2種しかいないという希少価値の高い、 木登りカンガルーの檻もあったのだが、あまり近くに来てくれなくて(夜行性らしい)、ちょっと残念。 というか、カンガルーたるもの、餌付けできないとつまらないという概念が多少生まれつつあり、あまり面白くなかったというのが本当のところかも。

 

 

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