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THE AVIATOR / 『アビエイター』
映画と飛行機に生きた大富豪、ハワード・ヒューズの生涯を描いた 『アビエイター』 が、今年の最多ノミネート作品。
監督スコセッシ、主演ディカプリオというと、2年前にオスカーレースをわかせたはいいものの無冠だった 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 を思い出すが、
それよりは批評家受けも良く、スコセッシに付き物のバイオレンスもゼロ。
キャサリン・ヘップバーン、エバ・ガードナーといった実在の女優たちも話に登場して、
キャストも豪華。まさにアカデミー賞な映画だ。
前哨戦の勝ち星こそ少ないものの、それでもGGにプロデューサー組合賞と、かなりの主要戦を勝ち取ってるので、
勢いから言えば本命。
後はハリウッド内の 『サイドウェイ』 派にどれだけ対抗できるかが、最後の難関。
作品、監督、主演男優、助演男優、助演女優、脚本、編集、撮影、
衣装デザイン、美術、音響効果賞、計11部門ノミネート
【ゴールデングローブ賞、製作者組合賞受賞】
FINDING NEVERLAND / 『ネバーランド』
名作 『ピーター・パン』 を、作者のJ・M・バリはどうやって生み出したか。
その想像力の源を描いた 『ネバーランド』 が、地味ながらも好評を得てノミネートされた。
監督は、ハル・ベリーがオスカーを獲得した 『チョコレート』 のマーク・フォスターだが、
残念ながら監督賞にはノミネートされず。
ということで作品賞受賞の確率はぐーんと下がってしまいました。
まぁ、ジョニー・デップにケイト・ウィンスレット、ダスティン・ホフマン、ジュリー・クリスティーと、
キャストのネームバリューはあれども、
テーマや作品のスケールはオスカー向きではないのも確か。
いい映画だけど、今年の5作品の中では一番の大穴。
作品、主演男優、脚色、編集、作曲、衣装デザイン、美術賞、計7部門ノミネート
【ナショナル・ボード・オブ・レビュー受賞】
MILLION DOLLAR BABY / 『ミリオンダラー・ベイビー』
『ミスティック・リバー』 で去年のオスカーレースを賑わわせたイーストウッドが、何と2年連続でレースに参戦。
なかなか監督作品が2年連続でここまで評価される監督もいないのではなかろうか。
ウェイトレスだったヒラリー・スワンクが女ボクサーになろうとすべく、
イーストウッド演じるコーチのもとで強くなっていくという、
何だか話だけ聞くとあまり面白くなさそうな 『ミリオンダラー・ベイビー』 。
しまいにゃスワンクとイーストウッドが恋に落ちそうな話だが、
そこはイーストウッドの演出でカバーしてるはず。
7部門のノミネートは全て主要部門だし、作品そのものへの評価はかなり高いと思われる。
去年の 『ミスティック〜』 への同情票も集まるかもしれない。
でも、去年の 『ミスティック〜』 みたいに話が暗くて、本命に栄冠を譲る可能性も高い。
演技部門も評価高いし、そっちで獲るか?
作品、監督、主演男優、主演女優、助演男優、脚色、編集賞、 計7部門ノミネート
【全米批評家協会賞受賞】
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RAY / 『RAY/レイ』
昨年亡くなっ伝説のソウル・シンガー、レイ・チャールズを描いた、その名も 『RAY/レイ』。
作品そのものというより、驚異的な演技を見せたと大評判のジェイミー・フォックスに注目が集まっているが、
まぁ、その勢いで作品賞もろもろにノミネート。
勿論、映画の評価も高いが、前哨戦は鳴かず飛ばずで、
同じ伝記モノの 『アビエイター』 と比べると受賞率は低い。
見応えはあるけど、傑作かって言うとね。
スケールが大きいわけではないし、
やっぱり 『RAY/レイ』 は主演男優賞でしょう。
それとも、レイ・チャールズがグラミー賞を受賞した流れでオスカーまで受賞?
作品、監督、主演男優、編集、衣装デザイン、音響効果賞、計6部門ノミネート
SIDEWAYS / 『サイドウェイ』
ワイナリーの旅に出た2人の男と、旅で出会った2人の女性の交流を、アバウト・シュミット』 のアレクサンダー・ペインが温かく描いた 『サイドウェイ』。
ていうか、この前哨戦の強さ。これだけ批評家から愛される作品も珍しい。
だが、蓋を開けてみるとポール・ジアマッティが主演男優賞候補落ち。
ノミネート数も5部門と、必ずしも批評家ウケがオスカーに直結しないことを改めて実証してしまった。
他の4作品に比べると俳優のネームバリューに落ちるし、
地味すぎてオスカー向きとはとても言えない。
ジアマッティは落選したものの、助演部門の2人は有力候補だし、
獲るとしたら演技部門か脚本。
まぁ、これだけ前哨戦を制覇しただけでよしとしよう。
作品、監督、助演男優、助演女優、脚色賞、計5部門ノミネート
【ゴールデングローブ賞、ロサンゼルス批評家協会賞、ニューヨーク批評家協会賞、
ボストン批評家協会賞、シカゴ批評家協会賞、フロリダ批評家協会賞、
ブロードキャスト批評家協会賞受賞】
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