第82回/2009年度アカデミー賞ノミネーション
■ 作品賞 ■ 監督賞 ■ 主演男優賞 ■ 主演女優賞 ■ 助演男優賞 ■ 助演女優賞
監督賞
黒人監督初のノミネート達成、
そして史上初の女性監督オスカー受賞なるかと、
今年はアカデミー賞の歴史に残ることになりそうなこの部門。
前哨戦ではビグローが圧勝なので、このまま本番まで行って歴史的快挙を成し遂げるのでは。
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Kathryn Bigelow : THE HURT LOCKER / 『ハート・ロッカー』
キャスリン・ビグローの監督作品は95年の 『ストレンジ・デイズ -1999年12月31日-』 しか観たことがないので(そしてあまり面白くなかったので)、 女性監督として初のオスカー受賞に値する監督かどうかの判断はできないのだが、 前哨戦の勢いを考えるとビグロー以外の受賞は考えられないのが事実。 ジェームズ・キャメロンとの元夫婦対決のようにも言われているが(そしてゴールデングローブ賞はキャメロンが受賞したが)、 キャメロン自身も 「キャスリンが受賞すると思う」 と言ってるくらいなので、ここはビグローで決まりでしょう。
【全米監督組合賞、ブロードキャスト批評家協会賞、全米批評家協会賞、 ロサンゼルス批評家協会賞、ニューヨーク批評家協会賞、 ワシントンDC批評家協会賞、ボストン批評家協会賞、 サンフランシスコ批評家協会賞、シカゴ批評家協会賞受賞】
James Cameron : AVATAR / 『アバター』
『タイタニック』 も 『ターミネーター2』 も 『エイリアン2』 も大好きで、 やっぱりジェームズ・キャメロンはすごい監督だなぁと常々思っていたのだが、 その割には 『アバター』 は期待外れだったので(『もののけ姫』 の焼き直しでしょ?)、 これでキャメロンが再びオスカー候補というのも個人的には納得がいかない。 とは言え、「映画の歴史を変えた!」 「3D映画の改革!」 などと言われているように、 最先端の技術をスクリーンに映し出してストーリーの一部にする力においては他のどの監督よりも秀でているのは確か。 でも2度の監督賞をあげるほどではないと思います。
【ゴールデングローブ賞受賞】
# オスカーノミネート歴 '97 『タイタニック』 (作品、監督、編集)
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Lee Daniel : PRECIOUS : Based on the Novel 'Push' by Sapphire / 『プレシャス』
あのスパイク・リーですらオスカーにノミネートされたことがないのに、 長編監督2作目にして黒人監督初のオスカー候補となったリー・ダニエルズ。世の中、というかオスカーって本当に分からない。 逆に言うと、スパイク・リーほどの強烈さ、時代を切り取る鋭さがないがゆえに、アカデミー会員のお気に召したのかもしれない(観てないから適当なこと言ってます)。 まぁ、今年の黒人票はモニークが持っていくと思うので、候補入りだけで十分なのでは。
Jason Reitman : UP IN THE AIR / 『マイレージ、マイライフ』
『JUNO/ジュノ』 のサプライズ候補入りから僅か2年後の新作で、早くも2度目の監督賞ノミネートとなったジェイソン・ライトマン。 今、ハリウッドで新作が最も楽しみにされている監督の1人かもしれない。 しかし、どかーんと大作を撮るよりも、エッジが効いてウィットに富んだ小粒な良品を撮るのが合っている監督のようなので、 このままでは一生ノミネート止まりという可能性もあり、微妙な立ち位置である。 とは言え、今年は脚色賞の大本命でもあるので、とりあえずオスカー像は持ち帰れそうで一安心だ。
# オスカーノミネート歴 '07 『JUNO/ジュノ』 (監督)
Quentin Tarantino : INGLOURIOUS BASTERDS / 『イングロリアス・バスターズ』
タランティーノもなー。 いつかは監督賞獲らせてあげたいけどなー。オスカーは一生獲れない気がするなぁ・・・
# オスカーノミネート歴 '94 『パルプ・フィクション』 (監督、脚本)
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期待 : キャスリン・ビグロー 予想 : キャスリン・ビグロー |
対抗馬はキャメロンとタラちゃんだけど、
まぁないでしょう。