『愛と憎悪の渦巻く村で消えた美人令嬢
容疑者は村人全員? 占い霊能力者アニーの目に映る犯人の姿は誰だ!』
ま、こんな感じで(全然違う)。時間的にも土曜ワイド劇場にぴったりなんで、萬田久子あたり主演でリメイクするのもいいんじゃないでしょうか。大竹しのぶとかが主演で霊能力者やったら、筋書きよりもしのぶが怖くなりそう。
ケイト・ブランシェットが本気で頑張ってアニーを演じてると、何だかこっちも一生懸命観てしまうのだが、アニーを魔女呼ばわりするキアヌ・リーブスのあまりに典型的な暴力旦那ぶりや、ヒラリー・スワンクのわかりやすい演技が軽〜いので、ていうか、そもそも脚本(無名時代のビリー・ボブ・ソーントンが書いたんだって)があまり本気じゃない(多分)ので、これってマジメに観ちゃいけないのかなぁって気づくのがちょっと遅かったかもしんない。ほら。サム・ライミの演出はとりあえず怖がらせてくれるんだけど、結局頑張れブランシェット状態の話だからさ。謎解きも何もありゃしないので、彼女が頑張って事件を解決していくのをこっちは見守るだけ。オチは基本中の基本。キアヌもヒラリーも話にあんまり関係してないし、犯人だってバレバレです。シンプルなのか、何も考えてないのか。そこんとこどうなの?ビリー・ボブさん。
観終わってみると、うーんと、スター共演のマジメなふりしたホラー映画、ってとこですかね。グレッグ・キニアとかケイティ・ホームズとか出てるし。みなさん、それぞれ頑張ってはいるんですけど。特にジョバンニ・リビシの怪演ぶりはなかなかミモノで、ブランシェットとのシーンなんかは見応えアリでした。んだが、しつこいようだけど話がこれじゃぁちょっと・・。
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