ハッカビーズ I ♥ HUCKABEES


directed by David O. Russell

cast :  Jason Schwartzman  Jude Law
Dustin Hoffman  Lily Tomlin
Isabelle Huppert  Naomi Watts
Mark Wahlberg  Angela Grillo
('05 08 20)


 豪華キャストのオフビート感覚コメディだと思って観に行ったら、全然違った。確かにズレたコメディではあるんだけど、話のド真ん中にあるテーマがあまりに理屈っぽ過ぎて、楽しめなかった。頭で考えるコメディってなー。なんか違う気がするんだけど。

 話としては、環境保護活動家のアルバート(ジェイソン・シュワルツマン)が、「哲学探偵」の夫婦(ダスティン・ホフマンとリリー・トムリン)に自分の探偵を依頼したのをきっかけに、アルバートの目の敵である、スーパー 「ハッカビーズ」 の社長ブラッド(ジュード・ロウ)と、彼の恋人でハッカビーズのイメージガールのドーン(ナオミ・ワッツ)、哲学探偵が紹介した消防士トミー(マーク・ウォールバーグ)を巻き込んだ、妙な自分探しが始まる。そこに哲学探偵夫婦のライバル、カテリン(イザベル・ユペール)が絡んできて話はややこしくなって、もうどんどん収拾がつかなくなって・・・

 まぁ、一応話は上手くおさまって、哲学的なオチはそれなりにあるんだけど、それよりも、笑いのセンスについていけないのが決定打。コメディの才能ある人がほとんどいないのね。けど、豪華なキャストの割りに可もなく不可もなくな人達が多かった中で(ワッツは全然面白くなかった)、まさかの例外はウォールバーグ。大マジメに石油を使うのが良くないと主張しまくる消防士という、またワケのわからない役なのに、この人の一直線な演技(しか出来ないんだけど)がうまくマッチしてるんだよねー。このハマリ具合は出世作の『ブギーナイツ』 以来です。あと、意外にもロウに違和感がなくてびっくり。今回はウォールバーグの次にハマってます。この話ならオーバーアクションも許せるし、彼がルックスの良さを逆手に取った役は初めてじゃないだろうか。まぁ、「ジュード・ロウ主演」 は大ウソだけど。そして、イザベル・ユペールは 『ピアニスト』 に続いてキワモノ系ラブ・シーン専門になってしまうのではないかと、余計な心配をしてしまう。

 今回はあまり面白くなったジェイソン・シュワルツマンの次の映画は、ソフィア・コッポラが監督するマリー・アントワネット。演じるのはルイ16世。そしてアントワネット役にキルスティン・ダンスト。どんな映画になるのか想像が難しい。なんだか、華のないフランス王朝になりそうだなぁ。





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