南極物語 EIGHT BELOW

 

directed by Frank Marshall

cast : Paul Walker  Bruce Greenwood

Jason Biggs  Moon Bloodgood

August Schellenberg  Gerard Plunkett

Wendy Crewson  Belinda Metz

('06 04 09)

 

 

 ご存知、我らが日本映画の 『南極物語』 のリメイクである(観てないけど)。米国科学財団の南極基地で働くジェリー(P・ウォーカー)は、南極を襲った記録的な嵐のために、我が子のように可愛がっていた8匹の犬ぞり犬たちを半ば強制的に置き去りにして、避難することになってしまう。そして、彼らの半年以上に渡る大自然との闘いが始まった。

 

 「ディズニーが空前のスケールで描く、生命の賛歌」 と言う割には、犬たちのサバイバルシーンが少ないけど、そんなことはどーでもいい。とにかく、犬たちがカワイイんである。そう。これはもう、愛らしくてしょうがない犬たちを観る映画。氷の海に落ちた人間を助けたり、基地に取り残された8匹が飛行機に向かって吠えたり、怪我した仲間の上に顔を乗せたりと、ただひたすら犬がカワイイ。ポール・ウォーカーとかジェイソン・ビッグスなんか映さないでいいから、もっと犬を! モア・ドッグズ!

 

 実際、映画の中で一番芸達者なのは、文句ナシで8匹の犬たちだ。彼らは犬ぞりのための犬なので、8匹の中にもリーダー格の犬がいたり、ちょっとグループから外れてる犬がいたりして、そこらへんが、人間たちのドラマ(かなりどーでもいい)よりも段違いにぐっと来るドラマになってて、いやー、泣かせます。号泣しちゃいます。この犬たちで、もう1本映画撮れちゃうね。今度は是非、俳優ナシでお願いします。

 

 そう言えば昔、『白銀に燃えて』 っていう映画があって、父親を亡くした少年が家族を養うために犬ぞりレースに参加して賞金を手に入れようとする話なんだけど(まだオスカーを手にする前のケヴィン・スペイシーが出てた)、あの時も劇場で大泣きしたっけ。なんかもう、犬たちが演技してるって時点で泣けてきちゃうってういか、映画としてズルいっていうか。せっかくだし、また観てみようかな。