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笑いどころで笑って、泣かせどころで泣く。演出の見せ場にまんまとハマってるんだけど、それが全然悔しくない。悔しいどころか、気分が爽やかになる。こういう涙、好きだなぁ。 とある炭坑の村で、ソ連が打ち上げたロケットに魅せられ、ロケットを作ることに熱中する４人のロケット・ボーイズ。父親の反対など様々な障害を乗り越え、暖かい炭坑の人々や母親の支えのもと、科学コンテストに高校代表で出場して見事に優勝。しかも作ったロケットは会場で盗まれ、それでも、お約束通り村人一丸で新しいロケットを作って届ける。また、彼らを応援し続けた女の先生は病にかかって倒れてしまう。そしてストーリーの軸は、主人公と父との心の通じ合いだ。まるで感動のお手本のような脚本だが、これが実話だっていうから、こんな話もあるんだなと妙に納得してしまう。実際、実話の映画化というのはズルい。オリジナルの脚本だったら、もうひとヒネリどころか、もう１０ヒネリぐらいほしい展開も、実話ということで許してしまうから。 クリス・クーパーやローラ・ダーンといったベテラン陣に囲まれて、４人の少年たちの演技はみずみずしくて、いい。名前があまり売れていない少年俳優を選択したことが吉だ。変に洗練されている演技ではなく、粗削りだが味のある演技が、彼らの等身大に映る。特に、こういう設定では、お決まりで外せないガリ勉キャラのクェンティンを演じたクリス・オーエンが個人的には面白かった。  |
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