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パール・ハーバー PEARL HARBOR
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directed by Michael Bay |
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cast : |
Ben Affleck Josh Hartnett
Kate Beckinsale Ewen Bremner
John Voight William Lee Scott
James King Grez Zola
Alec Baldwin Cuba Gooding, Jr.
Jennifer Garner Mako
Tom Sizemore
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('01 07 29) |
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うわっ。くっだらねぇ。
なーんて言うのも段々バカバカしくなってきました♪
映画を観てる間ずっと考えてたことがある(もうヒマでヒマで)。マイケル・ベイって、一体何を考えて監督してるんだろう。
良いストーリーを映像化すること?
ベン・アフレックは、親友(?)グィネス・パルトロウに脚本を読んでもらったら、「素晴らしいじゃない!是非出るべきよ」と言ったとかなんとか。そしてヒロインのケイト・ベッキンセールいわく、「素晴らしい脚本だったのに、実際出来てみたら、どこからどうみてもマイケル・ベイ(とジェリー・ブラッカイマー)の映画だった」
素晴らしい俳優たちの魅力を引き出すこと?
『アルマゲドン』のベンといい、PHのベンといい、『恋に落ちたシェイクスピア』、もしくは『グッド・ウィル・ハンティング』のベンとは別人みたいだ。良い俳優を、これほどまでくだらない俳優にしてしまう監督もそうそういない。演技陣で見せ場があったのはキューバ・グッディング・ジュニアぐらいじゃなかろうか。主役不在と言いたくなるくらい、薄っぺらな演技にもう唖然。ジョシュ・ハートネットいわく、「監督が『笑え』って言いながら笑顔のお手本を見せてくれるんだけど、俳優としては何でこのシーンで笑わなきゃいけないんだって感じで」(笑)
史実に基づいた歴史大作ロマンを撮るつもりだったとか
何だかあまりにいろんなことが適当なので、日本軍の描き方がどうとかいう次元で怒ったりもできないっていうか。歴史モノのリアリティを感じさせる瞬間ゼロっていうか。日本が攻撃されても痛くもかゆくもありません。犠牲者が出ても痛くもかゆくもありません。そもそも真珠湾である必要が全然ないじゃないか・・・。
真珠湾攻撃を映像スペクタクルで見せるのはお手のものだぜ
劇場で午後5時に戦闘シーンが始まり、一段落したのが5時38分。ドカーン、ドカーン、ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ドカドカドカーン。長いって。飽きるって。航空戦のシーンなんて、よく出来たゲームのシュミレーションみたいなんだもん。この人には来年の隅田川花火大会でもプロデュースしてもらいましょう。
焦点をラブストーリーにしぼって、うんと泣かせたい
ジョシュの子供を身篭ったケイトは(役名思い出すのもめんどくさい)、ジョシュと家庭を作る気でいながら、平気でベンに、「夕日を見るたびにあなたを思い出して愛しつづけるわ」みたいなことを言う。あぁ美しき二股愛。こんな女に振り回された二人がかわいそうで泣けてきます。
『タイタニック』に対抗心を燃やしてみたりした
戦艦は傾き、煙突(?)は倒れ、水面でもがく人々の間をボートが行く。最後のジョシュのセリフは「寒いよ」。うんうん。ディカプリオも寒そうだったもんね。
あぁ。結局この人は何も考えてないんだろうか。傑作『ザ・ロック』を撮ったのは本当にマイケル・ベイだったんだろうか。それとも3大俳優に遠慮して、発揮しない方がいい実力を発揮できなかったから傑作になったんだろうか。そもそも『パール・ハーバー』って本当に映画なんだろうか。『アルマゲドン』って、ひょっとしたら(まだ)良い映画だったんだろうか。ベン・アフレックってジェリー・ブラッカイマーの映画なんかに出てていいんだろうか。やっぱり今年のラジー賞はこれがぶっちぎりなんだろうか。
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唯一見せ場があったキューバ・グッディング・ジュニア。
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