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こいつはすげーぞ。何がすげーって、このどーでもいいバカみたいな脚本を（ＪＰ３なんかメじゃないくらいバカだ）ここまで興奮させながら見せてくれるティム・バートンって、何だかとってもすごい。結局人間が猿に襲われっぱなしの２時間弱の中、人間のメインキャストで意味があるのがマーク・ウォールバーグ一人だから、そういう意味で、猿に実力派俳優を当てて人間に新人どもを配したティム・バートンはやっぱりとっても偉い。うん。結局ティム・バートンがグレートってことだ。 もう、今年のメイクアップのオスカーはリック・ベイカーの手に渡ったも同然だろう。俳優の顔を全く隠した猿のメイクでいながら、贅沢な配役の演技がしっかり活かされる。人間嫌いのコワイコワイ将軍セイド役のティム・ロスなんて、顔が見えない分、いつもより上手に見えてくるぐらいだ。後、みんな猿役の人たちは猿っぽい走り方をするんだが、例えばメイクなしでヘレナ・ボナム・カーターとかがああやって歩いてたらちょっとヤだなー、とか思ってしまった。（どーでもいーぞー） ちょっとバートンらしくない雰囲気が漂う、じゃなくて、バートン的雰囲気がいつもよりないのは何でかなって考えると、彼が好きそうな俳優が出てこないんだな、きっと。クセモノどもがいるとしても猿役になっちゃってるから。エステラ・ウォーレンなんて一体何の意味があったんだ。ウォールバーグの後に続いて池にカッコよく飛び込んでみても、オランウータンの死体にびっくりして溺れかけちゃうんだから。そんな中でウォールバーグはよく頑張った。実質一枚看板なので気合いも入ったんだろうか、いつになくヒーローものが似合ってます。そうそう。タイトルバックがバートンらしさたっぷりだったのが嬉しかったな。  |
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