スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
     STAR WARS : EPISODE III - Revenge of the Sith


directed by George Lucas

cast :  Ewan McGregor  Natalie Portman
Hayden Christensen  Ian McDiarmid
Samuel L. Jackson  Frank Oz
Chritopher Lee  Jimmy Smits
Anthony Daniels  Kenny Baker
Temuera Morrison  Silas Carson
('05 07 18)


 1作目(EP4)が公開されたのが1977年(俺、生まれてないじゃん!)。28年の時を経てとうとう完結するシリーズ作となれば、今まで全っ然興味がなかった自分でも何となく観てみようかなという気になるもの。そしてジョン・ウィリアムズのサントラを買って期待は倍増し、DVDでEP1とEP2を観て更に期待は倍増し、気づけば早く観たくてしょうがない状態に。いやー。ジョンウィリにやられました。そもそも今回まず何に感動したかって、しょっぱな 『STAR WARS』 のロゴが出て、おなじみのテーマが流れた時だ。うわー。このテーマを映画館で、DORBYで、THXで聴くの初めてだよー。それだけで涙モノだよー。

 てな感じで、お決まりのプロローグが終わると、そのままアナキンとオビ−ワンの宇宙船バトルに入って、おいおい、R2D2そんなに戦えたのかよとツッコミを入れ、そうこうしているうちに、登場シーンから早くも怪しいパルパティーン。おぉ。展開早いぞ。いつパルパティーンが本性現して、アナキンがダークサイドに走るのか、しょっぱなからドキドキだ。

 そう。「アナキンがダークサイドに堕ちてダース・ベイダーになる」 という結末が分かっているので、それをどう面白く見せるのかと思ったけど、これが面白いのね。こっちは、いつ堕ちるのか堕ちるのかと思いながら観てるのに、堕ちそうでなかなか堕ちなくて、ひっぱるひっぱる。そして、ダークサイドへの決定打となるシーンから、完全にシスの弟子と化するアナキン。ていうか、ヘイデン・クリステンセン。偉い! よくぞそこまで演じた! もう、クリステンセンから目が離せません。ラスト、吹き出まくりのマグマをバックにアナキンとオビ−ワンが対決するシーンは、勿論アクションも興奮するんだけど、クリステンセンの、迷わず突っ走ってダークサイド! みたいな演技が面白くって。引き込まれるんだけど、冷静に見ると心の中では笑っちゃうんだよね。本人は俳優続けたくないとか言ってるみたいだけど、天性の才能に近いものがあるので、是非続けて下さい。

 アナキンがダークサイドに堕ち、オビ−ワンとアナキンの信頼関係は崩れ、パドメとの愛は哀しい結末に終わり、ドラマティックな悲劇の要素はいっぱいだ。ラストのオビ−ワン V.S. アナキンと、ヨーダV.S.シディアス卿は見事なクライマックスだし(元老院でのバトルシーン、面白い)、完結編とか言っておきながら当然ストーリーはEP4につながるようになっているので、そこらへんのつなぎはどうするんだろうみたいな楽しみもあるし(赤ん坊産んだ瞬間に何の脈絡なく名前を叫ぶのは、さすがにどうかと思う)、それに俳優の力と(やっぱりユアン・マクレガーは上手い。EP3が彼とクリステンセンに依るところは多分に大きい)CG技術の進歩が加われば、そしてジョン・ウィリアムズの音楽があれば、確かに面白くなるわけだね。おいしいところ、てんこ盛りだ。見逃さないで良かったです。





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